小児歯科
小児歯科とは
突然ですが、問題です!
「虫歯になりやすい・なりにくいのは遺伝?」
答えは「いいえ」です。
むし歯はむし歯菌による感染症なので遺伝性はなく、むし歯のなりやすさは食生活や習慣が大きく関わってきます。
お子様が幼いうちに正しい歯みがきの習慣を教えてあげないと、身につかないかもしれません。また、乳歯は永久歯が生えるまでの歯ですが、乳歯の虫歯を放置していると、口の中の虫歯菌が増殖して将来的に永久歯も虫歯になりやすくなったり、永久歯のエナメル質ができにくくなったりすると言われています。
大切なお子様が生涯自分の歯で生活できるよう、今から一緒に取り組んでいきましょう!
虫歯予防① フッ素塗布
生えて間もない歯全体に行うのが特にオススメ!
生えたばかりの歯(乳歯・永久歯)は表面がやわらかく、固くなるまで1年はかかるため、その期間中に虫歯になりやすいのです。そこで、高濃度のフッ素を歯の表面に塗布することでエナメル質を守り、大切な歯の健康を維持することができます。 また、むし歯菌の繁殖を抑える効果もあるので虫歯予防にもなります。効果を継続させるためにも、年3~4回の塗布をお勧めしています。
虫歯予防② シーラント
生えて間もない奥歯の永久歯に行うのが特にオススメ!
歯ブラシでは届きにくい奥歯の溝をレジン(プラスチック)で埋めることで磨き残しも少なくなり、虫歯を予防します。また、レジンから少しずつフッ素が放出されるので、歯が強くなる効果もあります。ただ、食べ物を強く噛んだり、奥歯への負担が大きいとシーラントが取れてしまう事もありますので、年2~3回程度、定期健診と併せて来院されることをお勧めします。
虫歯予防③ 定期健診
「歯医者が怖い」というイメージが浮かびやすいのは、「歯医者=むし歯を治療するところ」という、幼い頃の経験が大きいのではないでしょうか。しかし、初期の虫歯治療であれば痛みも治療期間も最小限で済むケースが非常に多いのです。また、幼い頃より定期的に通院する習慣をつけることで、お子様にとって「歯医者=定期健診にいくところ」というイメージになり、歯医者が身近な存在になりやすくなります。お子様が生涯健康な歯で過ごすためにも、是非定期健診に親子でお越しください。
小児のブラッシング
0~2歳
生後8ヶ月前後で下の乳前歯が生えてきます。1歳半頃、上下の乳前歯4本が生えそろい、
2歳頃、奥歯の乳歯が生えてきます。
ムシ歯はうつります!
生まれてすぐの赤ちゃんの口の中は無菌です。
ごはんをご家族の方の口の中でつぶして口移しをすると、ムシ歯菌に感染します。
3~5歳
3歳前後で乳歯が20本全部生えそろってきます。
この時期のムシ歯のできやすい場所
上下の奥歯の歯と歯の間です。フロスをよく通してあげましょう。
6~9歳
6歳前後から6歳臼歯(永久歯)が生えてきます。
前歯が乳歯から永久歯に生え変わる時期です。
生えてすぐの6歳臼歯の特徴
生えてすぐの6歳臼歯は歯質がやわらかく、溝がムシ歯になりやすいのです。
10~12歳
奥歯と犬歯の乳歯が永久歯に生え変わる時期です。6歳臼歯の後ろに12歳前後になると、12歳臼歯が生えてきます。歯並びチェックの時期です。
ご自宅でできるフッ素のうがい薬
歯科では3~4ヶ月毎の検診時にフッ素塗布をしていますが、ご自宅でできるフッ素のうがい薬があります。毎日、低濃度のフッ素を行うことでムシ歯になりにくい強い歯にします。
13~15歳(中学生)
永久歯が全て生えそろう時期です。
歯ぐきが腫れる原因はプラーク(歯垢)!
プラーク(歯垢)は食べカスではなく、細菌の塊です。歯の表面に付着している黄白色のネバネバした物質です。プラーク1mg中の細菌数はなんと10億個!!このプラークの中にムシ歯や歯周病の原因となる細菌がひしめいているのです。
16~20歳(高校生~成人)
12歳臼歯の後ろに親知らずが生えてくることがあります。
テレビでもよく聞くキシリトールって何?
キシリトールはムシ歯を起こさない天然素材の甘味料で、シラカバやカシを原料に作られています。キシリトールは歯の再石灰化を促し、ムシ歯予防に効果があると言われています。