日歯生涯研修セミナー

令和5年9月10日日本歯科医師会生涯研修セミナーに参加しました。講師は2人で、愛知学院大学歯学部教授 保存修復学講座教授 冨士谷盛興先生と亀田総合病院額変形治療センター睡眠外科 外木守雄先生 でした。

冨士谷先生は「直接/間接修復におけるユニバーサルボンディング材のマネジメント~予知性の高い接着修復の達成を目指す~」と題して講演して頂きました。接着に関しては自分自身かなり勉強している分野ですので、自信があったのですが、新しい見分が多々あり、明日からの診療に役立ついい講演でした。

歯肉縁下齲蝕の処置は悩みの種でした。高齢者の増加により毎日のように根面齲蝕と遭遇します。防湿も困難なためレジン修復が難しく悩みの種でした。冨士谷先生も「処置が難しい」と仰っていました。軽度の歯肉縁下齲蝕はサホライド塗布、進行している場合齲蝕除去の後フジアイオノマーtypeⅡLCで充填するとの事でした。早速購入し使用することにしました。

また、以前CAD/CAMの脱離に悩まされ、色々な表面処理剤を使っています。最近脱離が少なくなりましたが、少しトラウマがありました。接着を強固にするボンディング材の使用方法・表面処理剤の使用方法・レジン系セメントの正しい選択等を分かりやすく解説して頂き、当院の接着は大幅に改善しそうです。

外木先生は「睡眠時無呼吸治療の最前線」と題して講演して頂き、睡眠時無呼吸症の診査・診断方法や外科的治療、口腔内装置の選択など、今まで知らなかった内容を聞くことができました。睡眠時無呼吸症の患者様はそれほど多くいらっしゃいませんが、次回から患者様により多くの情報をお伝えすることができるようになりました。また口腔内装置のバリエーションが増え、より効果的な治療ができるようになりました。

日本歯科医師会生涯研修セミナーは内容が充実した厳選された講演で、大変勉強になりました。

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