講演「リグロスの経過観察」

令和5年7月21日スタディーグループ清歯塾の講演があったので、参加しました。講師は大阪府北区開業 浦野智 先生です。浦野先生は当スタディグループの名誉会員として何度も講演をして頂いています。何度聞いても上手い講演でした。私も浦野先生のような講演がしてみたいです。

今回はリグロスの経過観察という演題でしたが、随所に浦野先生の真摯な診療を垣間見ることができました。先生は「Longevity」いかに歯を長期保存できるか、という事を考えながら治療されていました。重度の歯牙を救うことは講演でインパクトがあり誰でもしようとすることですが、肝心なのは軽度・中等度の歯周病を改善し歯牙を長期保存させることが大切であると力説されました。患者様のことを考えれば至って当たり前のことですが、ついつい忘れてしまいがちです。他の疾患でも早期発見が重要なのは当たり前です。Ⅳ期のがんの治療に成功するのはかなり難しいですが、初期のがんを発見し治療することは患者様の負担も少なく予後が格段に違います。我々歯科医師は当たり前のことを忘れていたような気がします。

今後は軽度・中等度の歯周病を発見し、リグロス等を用いてLongevityが実践できるよう診療していきたいと思いました。

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