第17期歯科衛生士育成プログラム第3回:福田

令和7年2月2日(日)に歯科衛生士育成プログラム第3回目「SRP実習」、「超音波スケーラー実習」の講義・実習に参加してきました。

SRPとは歯周病治療における基本治療の一つのことです。歯の表面に付着した歯石などを除去する「スケーリング」と、歯根(しこん)の表面をツルツルにし歯周ポケット内の汚れをつきにくくする「ルートプレーニング」の2つの処置を同時に行うことで歯周病の進行を抑えます。

歯周ポケット内という見えない領域でスケーラー(歯石を除去する器具)を使用するため軟組織を傷つけないよう歯石を除去する練習、体に負担の少ない手技の実習を行いました。

・歯石がどこにどの様な形、大きさ、付着具合なのかを探知できるか目をつぶって自身の感覚が正確かどうかの確認

・顎模型を使用して、椅子の位置・患者様のお顔の向き・デンタルミラーのテクニック・指や手のひらの向き・手の動かし方・使用するインスツルメントの確認

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次に白水貿易株式会社の方から超音波スケーラーの講義・実習を行いました。

超音波スケーラーとは超音波の振動と注水で歯石を粉砕・除去する器械です。 歯に多量の歯石沈着がある場合にはハンドスケーラーよりも効率よく除去ができ、かつ使用者の手指への負担も少ないのが特徴です。 

超音波スケーラーの様々な効果

キャビテーション効果:水滴内で発生した気泡がぶつかり合い。歯石除去を促進すること

イリゲーション効果:歯周ポケット内を薬液で洗浄することで、細菌数を減らし炎症を抑制する効果

アコーステックマイクロストリーミング効果:超音波振動により発生した渦状の乱流のことで、この水流でバイオフィルム(プラーク)が破壊され除去される効果

超音波スケーラーはチップ(歯石を除去する先の部分)も様々な種類があります。歯肉の上の歯石、中の歯石、歯肉の中の洗浄など目的によってどのチップを選択するか、水や出力の設定などを実習で学びました。当て方によっては患者様に痛みを与えてしまったり歯を損傷させてしまいます。どこをどう当てると痛みがでるのかを自分の指や空き缶に当てて学びました。

歯石は専用の器具を使用しないと除去できないほどに硬いです。患者様にご負担が少ないのはもちろん、歯科衛生士自身も手や体へ負担が少なくなるよう歯石を確実に除去できるテクニックをこれからも磨いていきます。

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