清歯塾月例

令和7年7月17日スタディーグループ清歯塾月例講演があったので参加しました。講師は三重県開業 藤田歯科 藤田剛 先生で、演題は「歯周治療を見直してみよう~歯周基本治療から最新トピックスまで~」藤田先生は私と同じ広島大学歯学部出身で元広島大学歯学部准教授です。講演内容は歯周ポケットの基本についてでした。歯周ポケットに関してよく理解しているつもりでしたが、知らないことも多々あり、大変勉強になりました。特に歯周ポケット底は肉芽組織でできているため、プローベが肉芽を貫通するため、プローベ圧が重要になってくるとの事でした。30gというプローベ圧力は個々の歯科衛生士によりバラバラなため、測定者は同一である必要性があるそうです。(担当制はやはり必要です)BOP(歯肉からの出血)は(医院独自の分類でいいので)、+から+++まで分類したほうがいいとの事でした。(目からうろこ!)縁下歯石除去は取れるまで何回もデンタルレントゲン撮影をして、確認が必要との事でした。(納得!)SRPは根面を傷つけないぐらい(足らないぐらいでいい)そうです。治らなかったら再度SRP。(なるほど!)最新トピックスでは、リグロスに関しての話がありました。リグロスと人工骨の組み合わせに関して、まだ効果があるかどうかエビデンスはないそうです。また年齢も関係があるそうで、40代までなら効果があるそうです。

歯周病は下り坂に入ると止まらないそうで、下り坂を少しでも緩やかにするのが歯科医療従事者の務めであると話されていました。今回は明日から役立つ内容が多く、当院のミーティングで話す必要があると思いました。大変有意義な講演でした。

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