在宅歯科医療連携体制推進事業研修会

平成29年8月17日大阪府歯科医師会にて研修が行われたので参加しました。講師は大阪大学歯学部顎口腔機能治療学准教授 野原幹司先生。演題は「超高齢社会における歯科の役割」~嚥下障害の原因疾患~です。最近の在宅医療の講習会は聞くたびに新たな発見があります。今回も同様で、現在の歯科界では一番進んでいる分野ではないでしょうか?

今回は認知症患者の摂食嚥下障害について。摂食嚥下訓練と言う名称そのものが間違いであるとの事です。訓練をして摂食嚥下が改善するのは極めて稀だそうです。訓練ではなく「支援」と言う言葉が正しいとの事。私の訪問患者様の介護者様も「飲み込めるように訓練してください」と言われますが、なかなか訓練は難しいと思っていました。ただ、今回医科の認知症の原因疾患の間違いで胃ろうになり、診断を正すことにより嚥下できるようになったケースを紹介していただきました。認知症の中で大多数をしめるアルツハイマーでは、亡くなる直前まで摂食嚥下機能は保たれているとの事です。ただ、食べることを忘れているだけ・・・反対に、レビー小体型やパーキンソン病(ほぼ同じ病態)は摂食嚥下機能が急激に低下するようです。口腔ケアもこの2疾患は注意が必要です。

今後、在宅歯科医療を必要とする患者様はどんどん増加します。絶えず新しい情報が必要だと思いました。

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